デジタルコンテンツとは?将来性や市場規模について徹底解説!
「デジタルコンテンツ」という言葉を知っていますか?パソコンやスマートフォンを使うことが当たり前になった現在、言葉の意味を理解していなくとも、日常で利用している人が多いかもしれません。
この記事ではデジタルコンテンツについての解説、デジタルコンテンツの将来性や市場規模について詳しく書いていきます。
デジタルコンテンツとは?意味やメリットについて解説
デジタルコンテンツとは、デジタルデータによってオンライン上で取り扱われる物理的実体のないコンテンツのことを指します。主に書籍やイラスト、音楽、画像、動画などオンライン上でやり取りされる「作品」として消費者に提供したり、デジタルコンテンツをデータ商材として販売する企業やサービスも増えています。
デジタルコンテンツの最大の特徴でありメリットは、インターネット環境とスマホやタブレットなどの端末さえあれば、時間や場所の制約を受けずにコンテンツを楽しめる点です。インターネットといったインフラ環境とパソコン・スマートフォンなどのデバイスの普及により、デジタルコンテンツが消費者にとって身近なものになりました。
世界では38兆円!?デジタルコンテンツの市場規模
経済産業省「コンテンツの世界市場・日本市場の概観」によると、2023年の日本のコンテンツ市場規模は約11.3兆円、世界のコンテンツ市場規模は約141.6兆円と言われています。
“世界市場に占める日本市場の割合”が大きく下がり始めた2020年以降を見ると、新型コロナウイルスの影響によって世界的にも市場規模が拡大していることが分かります。
出典:一般財団法人デジタルコンテンツ協会『デジタルコンテンツ白書2022』
その中でも”デジタルコンテンツ市場”についてのグラフを見ていきましょう。
2023年の日本のデジタルコンテンツ市場規模は約3.6兆円、世界のデジタルコンテンツ市場規模は約38.4兆円と言われています。2014年から2023年の間で常に右肩上がりになっていることから、デジタルコンテンツの需要が高く伸び続けていることが分かります。
日本のデジタルコンテンツ市場規模
2023年現在の日本のデジタルコンテンツ市場規模は約3.6兆円となっていて、2014年と比べて約2.7倍に拡大しています。日本の市場規模で3兆円を超えているものは他にどんなものがあるのかというと、「通信」「酒類」「警備」などがあり、この結果からデジタルコンテンツは私たちの生活の中でより身近なものになっているのが分かります。特に、日本ではゲームコンテンツの拡大が目立ちます。
出典:経済産業省「コンテンツの世界市場・日本市場の概観」/「市場規模マップ」
世界のデジタルコンテンツ市場規模
世界のデジタルコンテンツ市場規模は10年連続右肩上がりで、2023年の市場規模は約38.4兆円、日本のデジタルコンテンツ市場規模の約10倍となっています。世界では、特に映像コンテンツの推移が上がってきています。これはYouTubeやNetflixなど動画配信サービスの普及の影響だと言えるでしょう。
電子書籍やYouTubeも?デジタルコンテンツの種類
デジタルコンテンツは、紙媒体やCD・DVDなど従来のアナログコンテンツとは違って、データをデジタル化して保存しています。つまり、どれだけ複製してもデータ自体は劣化しないところが良い点です。
そんなデジタルコンテンツにはどんな種類があるのでしょうか?
- 電子書籍(新聞・マンガ・雑誌など)
- YouTubeなど動画配信サービスにアップロードされる動画
- SNSに投稿されるイラストや写真素材
- ストリーミングができる音楽
- ダウンロードができるゲームアプリ
- オンラインサロンや有料note
…など。他にもたくさんのデジタルコンテンツがあります!
ここでは、主に知られているデジタルコンテンツを3つ紹介していきます。
音楽
今まではカセットテープ・CDなどのアナログコンテンツを物理的に入手して、再生機器で聴くという方法が主流でした。
現在はYouTubeやAppleMusic、Spotifyなどのサブスクリプションでデジタルコンテンツ化された音楽をダウンロード・ストリーミングすることが可能になり、手軽なコンテンツとなりました。
出典:「Spotify」
映像
これまで、ドラマや映画といったコンテンツは、テレビや映画館、レンタルビデオ店でDVDを借りるのが一般的でした。
現在はスマホやタブレットが普及したこともあり、場所や時間を問わずコンテンツを視聴することが主流になりました。Netflix、Hulu、Amazon Prime Videoなどの動画配信サービスでは、デジタルコンテンツ化された映像を定額制でいつでもどこでも何回でも視聴することができます。
出典:「Netflix」
また、コンサートや演劇など会場で視聴することはアナログコンテンツだと言えますが、最近ではインターネット上で生配信をするアーティストも数多くいます。これはデジタルコンテンツだと言えるでしょう。
ゲーム
ゲームソフトやハード機を購入してプレイするのが一般的だったゲームは、他のコンテンツと比べて比較的早い段階でデジタル化が進んでいた分野です。現在はゲーム機本体やパソコン・スマートフォンにデジタル化されたゲームをダウンロードするだけでプレイができるようになりました。
出典:「ポケモンGO 公式サイト」
世界的には、ネットワーク接続を前提にゲームコンテンツが動作するオンラインプラットフォームの割合が高い傾向にあります。
出典:日経Xトレンド「世界ゲーム市場は約22兆円に 国内市場はゲームアプリが1.3兆円」
デジタルコンテンツの将来性
市場規模が年々拡大しているデジタルコンテンツ市場。将来性はあるのでしょうか?
5Gなどの通信技術やAI・IoTなどのIT技術は将来的に更に進化すると予想されています。また、デジタル技術を活用した制作・編集ソリューションの普及によって、デジタルコンテンツの創作が容易になりプロとアマチュアの境界線がなくなるほどクオリティの高いコンテンツが創作されるでしょう。
そして、新型コロナウイルスの影響でデジタルコンテンツの需要が更に高まったと言えます。例えば、外に出かけるのではなく動画配信サービスを利用して家で映画を見たり、旅行会社が提供するオンラインツアーに参加して海外旅行気分を味わったりなど、デジタルコンテンツは人々の生活に関わる幅広い分野で活躍していきます。
こういった面から、デジタルコンテンツは将来性が高い分野だと言えます。
出典:首相官邸「『デジタル時代のコンテンツ』戦略の方向性と課題の整理」
デジタルコンテンツまとめ
この記事では、デジタルコンテンツについて、種類や市場規模、将来性について解説しました。
インターネットやスマートフォンの普及により、音楽や映像、電子書籍、ゲームなどデジタル化したコンテンツで消費することが当たり前の時代になりました。
デジタルコンテンツの将来性は高く、市場規模は今後も更に拡大していきます。将来的にはアナログコンテンツが無くなり、全てデジタル化する時代が来る可能性もあります。
これからの時代は、デジタルコンテンツが自己表現やコミュニケーションのツールとして深く浸透していき、人々の生活にとって欠かせないものとなるでしょう。